名古屋市科学館

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二酸化炭素の増加率がこのままなら世界の気温は...

下の図は

  • これからも二酸化炭素の放出が年々増加する場合 (年に1%)
  • これから将来は二酸化炭素の放出が現在の量から変わらない場合

という2つの場合を想定して気温の変化ををコンピューターで計算し、その2つの結果を差し引きして比較した、世界の気温分布を示しています。

これから今まで通り、二酸化炭素の放出量が次第に増えることで、

  • 赤い色で示される地域ほど、より温暖化が進みます。
  • 青い色で示される地域は、二酸化炭素の放出が増えることで逆に温暖化が遅れます。

左に表示されている色と数字が気温変化に対応しています。
例えば赤色なら気温変化が5~6度、という具合です。

31-40年後

凡例 31-40年後の図

全体的に1度程度の増加が見られます。

50-60年後

凡例 50-60年後の図

北欧、シベリヤで3度以上の上昇が見られます。

70-80年後

凡例 70-80年後の図

欧州、ロシア、中国北部、カナダ北部、アフリカ南部で3度以上の上昇が見られます。

90-100年後

凡例 90-100年後の図

アメリカ北部、中国北部からロシアにかけて、北欧の北部で、5度以上の増加を示しています。

上に述べた傾向を逆に考えれば、

現状のように毎年二酸化炭素の放出を増やしていくのを止め、いまの放出量を越えないように活動を行っていくだけでも、図に示されるくらいは気温の増加を遅らせることが出来るのです。

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