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この展示室外周は北側入口から右回りに、地球から宇宙の果てまでの天体や事象を並べています。そのスケールは、長さを10倍ずつ大きくしていくパワーズオブテン(10のべき乗)の考え方に沿っています。
地球、太陽系の次の世界は星の世界。大型スクリーンでの星雲や星団の映像、展示室中央から見る星座を形づくる星々。そして星の大きさ、温度や色、明るさ、連星と変光星、星の一生、星雲や星団、そしてブラックホールまで星々の世界を紹介します。
【星の名前】
星には何通りもの名前があります。ベガとかアルタイルといった名前。これは固有名といい、アラビア語を語源とする名前が多くつけられています。また、おりひめやひこぼしといった日本での呼び名もあります。次に、星座毎に系統的につけられている名前があります。ベガはこと座α星、アルタイルはわし座α星です。これはバイエル名といいます。
ほとんどの星座では明るい星から順番につけられていますが、おおぐま座では、北斗七星のならび順になるなど、例外もいくつかあります。さらに星座毎に番号でつけられたフラムスチード名や、各種天体カタログ毎に分類用につけられた名前があります。いずれの名前も誰もが自由に使えるためにつけられています。また自分がそれぞれの星を好きな名前で呼ぶのも自由です。しかしそれを占有したり販売したりすることはあってはならないことです。星は誰のものでもないのですから。
参考資料
星のきほん(2007)駒井 仁南子 (誠文堂新光社)
ほしぞらの探訪—肉眼・双眼鏡・小望遠鏡による(1995)山田卓 (地人書館)
文 学芸課 天文係