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この展示では、プラネタリウムの実物とともにその歴史を紹介します。
【プラネタリウムの発展】
プラネタリウムの歴史の源流は、起源前にまでさかのぼります。その一つが天球儀で、球体に星や星座、黄道や赤道が描かれたものです。もう一つは惑星の動きを再現する天体運行儀です。近代の天体運行儀は時計作りの技術を基に作られました。その二つを合わせたのが、1923年に発明されたレンズ式プラネタリウムです。そしてそれを改良したのがファイバー式プラネタリウムです。
【さまざまなプラネタリウム】
コンピュータの技術が発達し、1983年には、コンピュータ画面をドームに投影するデジタル式のプラネタリウムも登場しました。天文館6Fのプラネタリウムドーム内には、ツァイスIX型(光学ファイバー式)とともに、MediaGlobe Σ SE(デジタル式)の二つのプラネタリウムが併設されています。
また、天井に星を映し出す家庭用のレンズ式プラネタリウムや、ピンホール式の組み立てキット、そして、コンピュータやモバイル機器の画面に星を映し出すプラネタリウムソフトなど、手軽に星を楽しむいろいろなプラネタリウムグッズが発売されています。
参考資料
地上に星空を—プラネタリウムの歴史と技術(1998)伊東昌市(裳華房)
FROM THE ARATUS GLOBE TO THE ZEISS PLANETARIUM(1957) Helmut Werner Verlag Gustav Fischer
文 学芸課 天文係